この日はもう1蔵、「飛露喜」でおなじみの廣木酒造さんにも訪問しました。
専務さんの案内で2班に分かれて蔵見学。
まずは自家設計(?)の洗米機です。超音波の泡がはじけるときの衝撃波でお米を洗米するそうです。しかしそれだけではお米から離れた糠が水と一緒に残ってとりきれないので、最後にノズルから勢いよく水を放出して洗い流すとか。洗米の水の量が3倍になったそうです。
酒母室では3本の酒母タンクが並んでました。飛露喜さんのところでは安定した酒母を作るために仕込み2タンク分を1本の酒母で造っているそうです。そのため、麹は山田錦の40%、50%の2種類に統一しているとのこと。(秋先の山田錦が入荷前は除く)
仕込み蔵にはサーマルタンクが並んでしました。ほとんど全部サーマルタンクで仕込んでいるのかもしれません。飛露喜ブランドで売り出してから数年、凄い設備投資と思われます。
搾りは2台の槽をつかって全て搾るとか。今年は最初から圧をかけて搾りの時間を短くする工夫をしているそうです。槽には自分で設計されたセンサが取り付けられていて、夜中にこまめにチェックしなくても大丈夫なようにとの意図だとか、さすがに体力勝負の仕事で夜遅くの作業は辛いそうです。
瓶詰めは道路を挟んだもう一つの蔵の瓶詰めラインで作業されるそうです。
このラインが唯一設備更新していないそうで、どのような火入のお酒を目指すか、これからじっくりと考えていきたいとのお言葉でした。瓶詰めラインがの更新後は4合瓶も発売できるかな?とのことでした。
廣木さん曰く「槽口までは自分のイメージでお酒を造れる設備が整った」とのこと。
これからますます磨きぬかれていくことを楽しみにしています。
この場をお借りしまして、対応いただきました社長さん、専務さん、ご案内いただきました五ノ井さんに感謝します。ありがとうございました。